UXとグロースハック

明確な目的と行き先

外部リンクを入れたり広告を入れたり、あまりにも特定のものをアピールしすぎれば、UXがある程度は損なわれるのはやむを得ない。ただし、それを求めている人にとってはそれが最高のUXになる。UXは誰にとってかによって評価が変わる。もし最悪のUXを定義するとしたら、何を目的にしているかがあやふやなサイトということになるだろう。そこにあまりにも多くの目的を持たせるのも同様。

たとえて言うと、大きな総合病院で館内案内の掲示板がひとつだけあり、それを見て目的のところに行けと言われれば、多くの人が途中で迷うだろう。もし眼科だけ、内科だけの病院だったら迷うことはまずない。

ここにグロースハッカーが参加すると、最初に「目的を聞く」、迷わないように最初に向かう方向を示す、ついでに印刷した館内案内を渡して。念のためにどこにいるかも分かるようにGPSを持たせる。指定のポイントに来れば次の方向を示してくれる装置でもくれるだろう。もし一定時間立ち止まったままだったら、携帯にでも電話してどうしたかを聞くだろう。

そうやって迷って診察が受けられなくならないように事細かく案内する。更に次の診療日の予約を取り、他の病院に行かないようにする。当日になれば、事前にお知らせをする。もし来なければ、どうしてこなかったのかをお伺いをする。

とまあ、ここまでは普通。やっている所は知らないが考えられるホスピタリティだ。ただし病院の経営者が同じ人から更に儲けを出したいと考えた場合、そのための手段として不要なビタミン剤などのオプションを勧めるかもしれない。ひょっとすると、それを断らないように、「なぜいらないのか?」などの多くの質問をされるかもしれない。あまりに多くの断りをしなければならないから渋々、そのオプションを承諾することになる。そうすると最悪だ。本来の目的が病気の治療だったのが、薬の販売になってしまっている。(これはたとえで、現実にはそのようなことがないよう法律がある)

グロースハッカーは経営に対して貢献するための仕事をしている。もし何か問題があるとすれば、それは経営陣の考え方となるだろう。その点で、最高のUXに最高のグロースハックだと評価したいのがEvernote。この会社はアプリなどのサービスもよいが実にすばらしい。これは経営陣の考えと、グロースハックの手法が見事に一致した好例だろう。私の、もっとも好きなサービスでもある。

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